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血液検査について

最新機器を使用し、採血後30分以内に結果が出せます。

このページでは、​血液検査の数値について説明いたします。

16才以上の方が対象です。

血液検査の数値

基準値は正常値ではありません。

通常、健康な人の95%はこの範囲に含まれます。

つまり、健康でも5%の人が基準値から外れる可能性があるということです。

 

一つの検査結果だけでなく、全体的な結果を考慮して判断する必要があります。

なお、ここで示している基準値は当クリニックのものであり、測定方法や機器によっては基準値に差が出る場合があります。

詳細については医師までご相談ください。

血算

WBC(白血球)

細菌感染やウィルス感染で炎症が起きたときや白血病などで高くなります。

RBC(赤血球)

​貧血のときに低くなります。HGB、HCTと合わせて貧血の判断をします。

HGB(ヘモグロビン)

赤血球に含まれる血色素です。

​酸素と結合し全身に運ぶ役割を持ち、貧血のときに低くなります。

HCT(ヘマトクリット)

血液中の赤血球の占める割合で血液の濃さを示します。

​貧血の指標になります。

MCV(平均赤血球容積)

赤血球1個あたりの大きさの平均値です。

​主に鉄分が少なくなる貧血(鉄欠乏性貧血)で値が小さくなります。

MCH(平均赤血球ヘモグロビン量)

赤血球1個あたりのヘモグロビン量の平均値です。

​主に鉄欠乏性貧血で値が小さくなります。

MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)

赤血球1個あたりのヘモグロビン濃度の平均値です。

​主に鉄欠乏性貧血で値が小さくなります。

PLT(血小板)

血液中の血小板数です。少ないと出血しやすくなります。

RDW(赤血球容積粒度分布幅)

赤血球の大きさのばらつきで、​鉄欠乏性貧血の診断に有用です。

PCT(血小板容積比率)

血液中の血小板の占める割合です。

MPV(血小板平均容積)

血小板の平均の大きさで、​血小板の寿命が短いかどうかが分かります。

PDW(血小板容積粒度分布幅)

血小板の大きさのばらつきで、​血小板の寿命が短いかどうかが分かります。

P-LCR(大型血小板比率)

血小板数が正確に測定されているかどうかの判別に使います。

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)

過去1か月~2か月の血糖値が分かります。

​血糖値は食事により変動が激しいのでHbA1cで糖尿病の状態を評価します。

白血球分画

LY(リンパ球)

ウィルス感染のときに白血球の中での比率が高くなります。

MO(単球)

ウィルス感染やリンパ腫、白血病で高くなることがあります。

GR(顆粒球)

細菌に感染したり、アレルギーが起きたときに増える白血球です。

生化学

TP(総蛋白)

血液中の蛋白質の量で栄養不良や炎症が長引いたときに低下します。

ALB(アルブミン)

血液中に最も多い蛋白で、肝疾患、腎疾患、低栄養で低くなります。

T.Bil(総ビリルビン)

黄疸の成分で主に肝疾患で高くなります。

GOT(ジーオーティー)

主に肝細胞や心筋細胞が壊れると高くなる酵素です。

GPT(ジーピーティー)

主に肝細胞が壊れると高くなる酵素です。

LDH(エルディーエイチ)

全身の組織に分布しており組織破壊が起きているときに上昇します。

ALP(アルカリフォスファターゼ)

肝臓、骨、小腸に多く含まれる酵素で、主に胆汁閉塞のときに上昇します。

GGT(ガンマGTP)

主にアルコール常飲者、胆汁閉塞のときに上昇します。

TCHO(総コレステロール)

血液中のコレステロールの総合値です。

HDLC(HDLコレステロール)

善玉コレステロールのことで動脈硬化を防ぎます。

LDLC(LDLコレステロール)

悪玉コレステロールのことで動脈硬化の原因と考えられています。

TG(中性脂肪)

高いと動脈硬化の危険因子となります。

食事の影響を受けやすい数字です。

BUN(尿素窒素)

蛋白質の代謝産物で腎臓の機能をみることができます。

​腎機能が悪くなると高くなります。

CRE(クレアチニン)

筋肉に含まれる成分で腎機能が悪化すると上昇します。

Na(ナトリウム)
K(カリウム)
Cl(クロール)

血液中のイオン濃度です。

​下痢、嘔吐、脱水、腎機能悪化で異常になります。

UA(尿酸)

濃度が高くなると関節痛(痛風発作)が起こることがあります。

AMYL(アミラーゼ)

膵臓や唾液腺にある消化酵素です。

​膵液の流れが悪かったり、膵炎をおこしたときに上昇します。

CK-MB(シーケーエムビー)

​心筋梗塞で心臓の細胞が壊れたとき上昇します。

GLU(ブドウ糖)

血糖値のことで、健常な方でも食後は高くなります。

免疫学的検査

CRP(C反応性蛋白)

炎症が起こっているとき上昇する値です。

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